急に歯医者の話になる
「おまえ、ここらへんで腕のいい歯医者知らんか?」
「同じビルの3階の、ん~なんてゆったかな、F田歯科やったかな?、そこ結構評判ええで」
「ほんまか、いっぺん行ってみるわ」
「でも、なんでここで歯医者行くんや?、地元で通ってたんちゃうんか?」
「休みの日にわざわざ歯医者へ行くのも時間もったいないようなきがしてなあ」
「そういやそうやな、明らかに仕事の休憩時間に行った方が効率はええな」
「診察時間とか、おまえわかるか?」
「俺も行ったことないから知らんねん、ネットで調べよか」
「ん~、F田歯科、F田歯科……あ、あったあった、やっぱりここの3階やわ」
「医師紹介っていうページあるで、ふ~ん、男の先生やな、若いやん、大丈夫かな?」
「でも評判よかったんやろ?」
「そうやねんけどな、あ、もうひとりいてるな、女の人や」
「女医さんは写真載ってないな、そりゃそうか、ん、名字一緒や、夫婦でやってるんやな」
「ん、歯科助手は○名ってかいてある、人数だけか、つまらんな~」
「下の名前と顔写真と出勤している曜日ぐらい書いてくれてたらええのに」
「おい、それやったらただの風俗店やろ」